映画『国宝』|50代の私と高校生の娘、それぞれの感じ方

映画『国宝』を50代の母と高校生の娘が観て語り合う様子を表現したイラスト。歌舞伎座を背景に、世代ごとの感じ方の違いを伝えるブログ用アイキャッチ画像。 エッセイ

「国宝」を高校1年の娘と観てきました。
上映時間は約3時間。でも、私にはあっという間。

でも娘の第一声は「長いよ」(笑)そして「よく分からなかった」でした。

確かに…16歳には少し難しい内容だったかもしれません。
でも、それでいいんです。
映画って、見る人の立場や経験で見え方がまるで違うものだから。

私自身も50代のひよっこですが、これまでいろんな経験をしてきたからこそ「いい映画だった」と感じられたのだと思います。
きっとあと5年、10年生きてからもう一度観たら、また違う感情になるんだろうな。

思えば、高校を卒業してすぐに東京で就職し、寮暮らしをしていた頃。
映画に夢中になって、週に2本は映画を観ていました。

あの頃観た作品を、見返したことはありません。
最近になって「またあの映画を観てみたいな」と思うこともありますが、まだゆっくりと観る時間はなさそうです。
それでも「今あらためて見返したら、どんな感情になるのか」ーーそれを想像するのもまた楽しみのひとつです。

だから今は、娘と同じ映画を観て、感想を言い合えるこの時間が何よりの楽しみ。
「分からなかった」という16歳の言葉も、今しか聞けない大切な感想なんだと思っています。

東京・銀座の歌舞伎座正面入口の写真。紫色の幕と提灯が並び、伝統的な建築様式が印象的な劇場外観。

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